これから楽器を始める人へ!自宅練習・宅録におすすめの機材と挫折せず続けるコツを紹介
これから楽器を始めようと思った時、意外と悩むのが楽器以外に何を揃えればいいのかという問題です。
私自身、ベースを16年以上、ギターも7年ほど続けています。
さらに音楽制作やレコーディング、PAなど仕事として音楽に関わってきた経験もあり、現在も自宅で楽器の練習から録音、音楽制作まで行っています。
そんな私でも、最初から現在のような機材が揃っていたわけではありません。
楽器関係の機材って、本当にキリがないんですよね。
数千円のものから数十万円、上を見ればもっと高い機材まであります。
でも、これから楽器を始める段階ですべてを揃える必要はありません。
この記事では、これから楽器を始める人に向けて、
- 自宅練習に必要なもの
- ギター・ベースなど楽器別に揃えたい機材
- 自宅で宅録するために必要なもの
- 初心者は機材にどこまでお金をかけるべきなのか
- 楽器を挫折せず続けるために意識したいこと
について、実際に長年楽器を続けてきた経験も交えながら紹介していきます!
楽器を始めるのに最初から高い機材は必要ない!
これから楽器を始める人にまず伝えたいのが、
最初から高い機材を全部揃える必要はありません。
もちろん予算に余裕があって、「どうせ買うなら長く使えるものが欲しい!」
というのであれば、最初からある程度良い機材を選ぶのも全然ありです。
実際、楽器や音響機材は長く使えるものも多いので、結果的にその方が安く済むこともあります。
ただ、高い機材を買ったから楽器が上手くなるわけではありません。
10万円のギターでも、3万円のギターでも、最初にやることは基本的に同じです。
コードを覚えたり、運指を練習したり、好きな曲をコピーしたり。
まずは、「家で楽器を気軽に触れる環境を作る」ことを優先していいと思います。
続けていくうちに、
- 「もっと良い音で弾きたい」
- 「エフェクターを使ってみたい」
- 「自分の演奏を録音してみたい」
と思うようになったら、そのタイミングで必要なものを追加していけばOKです。
楽器の機材沼は深いです。
焦らなくても、そのうち勝手に欲しいものが増えていきます!
楽器別!自宅練習に必要な機材と環境
ここからは楽器別に、自宅で練習するために最低限用意しておきたいものを紹介します。
エレキギターを始めるために必要なもの
エレキギターを始めるなら、最低限用意しておきたいのは以下です。
- エレキギター本体
- シールド
- チューナー
- ピック
- アンプまたはアンプシミュレーター
- ストラップ
- ギタースタンド
ギター本体以外で特に重要なのが、音を出すための環境です。
エレキギターは生音でも練習できますが、基本的にはアンプなどを通して音を出すことを前提に作られています。
自宅で大きな音を出せない場合は、小型アンプやヘッドホン対応アンプ、マルチエフェクターなどを使う方法があります。
最近ではPCに接続してアンプシミュレーターを使う方法もあります。
そして初心者の頃に気になるのが、「エフェクターって最初から必要なの?」という問題です。
結論として、最初から大量に揃える必要はありません。
まずはギターをアンプに繋いで、ちゃんと音を出して練習できれば十分です。
とはいえ、
楽器屋さんでエフェクターを見ると欲しくなるんですよね。
エレキベースを始めるために必要なもの
ベースの場合も基本的な構成はギターと似ています。
- エレキベース本体
- シールド
- チューナー
- ベースアンプ
- ストラップ
- ベーススタンド
特に初心者の人におすすめしたいのが、
できるだけアンプやヘッドホンを使って練習することです。
ベースはギター以上に、生音とアンプを通した音の印象が違います。
生音だけで練習していると必要以上に強く弦を弾いてしまったり、実際にアンプを通した時のノイズに気付きにくかったりします。
アンプを通して、「このくらいの力で弾けば、このくらいの音が出る」
という感覚を覚えることも練習の一つです。
自宅で大きな音が出せない場合は、ヘッドホンを使えば問題ありません。
私自身はDTMを介して音作りをしているので、アンプを使うシーンはほぼありませんが、これから始める人ほど実際にアンプを通した音を聴きながら練習してほしいと思っています。
アコースティックギターなら必要な機材はかなり少ない
アコースティックギターはエレキギターやベースと比較すると、必要な機材がかなり少なくなります。
最低限なら、
- アコースティックギター本体
- チューナー
- ピック
- カポ
- ギタースタンド
くらいから始められます。
アンプがなくてもギター本体からしっかり音が出るので、
買ってすぐ練習できる
という手軽さがあります。
一方で注意したいのが音量です。
エレキギターならヘッドホンを使えますが、アコースティックギターの生音は当然ヘッドホンでは消せません。
集合住宅や夜間に練習する場合は、演奏する時間帯なども考える必要があります。
その代用としてエレキギターも持っておくといいかもしれません。
電子ピアノ・キーボードを始めるなら(MIDIキーボード)
電子ピアノやキーボードの場合は、
- 電子ピアノ・キーボード(MIDIキーボードなどでOK)
- スタンド
- 椅子
- サステインペダル
- ヘッドホン
などを用意します。
特に自宅練習ならヘッドホンが使えることは大きなメリットです。
夜でも周囲への音を気にせず練習できます。
また、将来的にDTMや作曲をしたいのであれば、PCと接続できるMIDI対応キーボードを選ぶ方法もあります。
「ピアノを本格的に練習したい」のか、
「作曲やDTMにも使いたい」のか、
によって選ぶ製品も変わってきます。
自宅で楽器を練習するならヘッドホン環境がおすすめ
自宅でエレキギターやベースを練習する場合、大きな問題になるのが音量です。
特にマンションやアパートでは、
夜にアンプから大音量!!
なんてことはなかなかできません。
そこで便利なのがヘッドホンを使った練習環境です。
アンプ+ヘッドホン
一番分かりやすい方法です。
ヘッドホン端子を搭載したギター・ベースアンプに楽器を接続し、そこへヘッドホンを繋ぎます。
PCなどを用意する必要がなく、
楽器 → アンプ → ヘッドホン
だけで完結するのがメリットです。
これから楽器を始める人にも分かりやすい構成だと思います。
マルチエフェクター+ヘッドホン
個人的にかなりおすすめなのがマルチエフェクターです。
1台の中に、
- アンプシミュレーター
- 歪み
- コンプレッサー
- コーラス
- ディレイ
- リバーブ
など、さまざまなエフェクトが入っています。
私もZOOMのB3を使用していますが、ヘッドホンを直接接続できる製品なら、アンプを用意しなくても練習できます。
いろいろな音を試せるので、楽器を触ること自体が楽しくなるのもメリットです。
PC+オーディオインターフェース
将来的に宅録もしてみたいなら、
PC+オーディオインターフェース
という環境を最初から作るのもおすすめです。
楽器をオーディオインターフェースに接続し、PC上のアンプシミュレーターなどを使って音を出します。
少し準備は必要になりますが、練習した演奏をそのまま録音したり、YouTubeなどの音源に合わせて演奏したりできます。
「練習だけではなく音楽制作もやってみたい」
という人なら、かなり長く使える環境です。
先ほどのZOOM B3のようなマルチエフェクターも、オーディオインターフェース機能がついているため、そういった製品を買うのもおすすめです。
自宅で宅録を始めるために必要なもの

楽器に慣れてくると、
「自分の演奏を録音してみたい!」
と思う瞬間が来るかもしれません。
そこで始まるのが宅録です。
難しそうに見えますが、ギターやベースを録音するだけなら必要な機材はそこまで多くありません。
PC
まず必要なのがPCです。
宅録だけを目的に、いきなり数十万円のPCを購入する必要はありません。
使用するDAWやプラグイン、トラック数によって必要な性能は変わりますが、最初は現在持っているPCから始めてもいいと思います。
重要なのは、自分が使いたいDAWやオーディオインターフェースに対応しているかを確認することです。
私のおすすめはダントツで MacBook Pro + Logic Proです。
オーディオインターフェース
宅録環境の中心になる機材です。
ギターやベース、マイクなどから入ってきた音をPCへ取り込むために使用します。
価格もかなり幅がありますが、個人の宅録なら大量の入力端子が必要になることはほとんどありません。
ギターやベースを一人で録音するのであれば、1〜2入力程度の製品でも十分です。
最初は、必要以上に高機能なものを買わないことも大切です。
おすすめは3万円前後で買えるMOTU M2です。
DAW
DAWは、PC上で音楽を録音・編集するためのソフトです。
代表的なものとして、
- GarageBand
- Logic Pro
- Cubase
- Pro Tools
などがあります。
「プロが使っているからこれ!」
という理由だけで選ぶ必要はありません。
操作性や価格、自分のPCとの相性などを考えて選べばOKです。
先ほどダントツでMacBook Pro + Logic Proといったのはまさに、MacBookが音楽制作や映像制作に特化したシステムが組まれているからなんです。
Apple公式からMacを購入しようとすると、オプションでLogic Proを購入するかどうかのチェック項目があるくらい、MacといえばLogic Proと言えるくらい相性がいいです。
また、完全下位・後方互換もあるためどんな環境でもLogic Proのデータであれば同じデータを扱うことができます。
モニターヘッドホン
録音した音を確認するためにヘッドホンも用意しておきたいところです。
普段音楽を楽しむためのヘッドホンは、低音や高音などが気持ちよく聴こえるよう調整されている製品もあります。
一方、モニターヘッドホンは録音された音を確認することを目的として作られています。
宅録だけでなく、夜間の楽器練習にも使えるので、
1本持っておくとかなり便利です。
おすすめはレコーディングスタジオの定番でもある SONY MDR CD900STとAKG K240Studioです。
特にAKG K240Studioは、私が10年以上愛用しているヘッドホンでして、高い解像度と装着感で、”音”を聞く全ての用途に完全対応できます(音楽制作、ゲーム、映画など)
SONY MDR CD900STはフラットすぎることと、あまり音楽制作以外での用途がないため、いろいろなシーンでヘッドホンを使いたいという方はAKG K240Studioをおすすめします。
マイクは必要になってからでOK
宅録と聞くと、
「マイクも買わないと!」
と思うかもしれません。
ですが、ギターやベースをラインで録音するだけなら必須ではありません。
マイクが必要になるのは、
- ボーカル
- アコースティックギター
- 生楽器
- ギターアンプ
などを実際にマイクで収録したい場合です。
まずはライン録音から始めて、必要になった段階で追加しても遅くありません。
初心者はどこまで機材にお金をかけるべき?
楽器を始める時に難しいのが予算です。
学生と社会人では使える金額も違います。
そのため、
「初心者だから○万円まで!」
と決める必要はないと思っています。
とにかく安く始めたい
学生や、
「続けられるか分からないから、とりあえず始めたい」
という人なら、最低限の環境からで十分です。
まず楽器本体と練習に必要な機材を揃える。
宅録機材やエフェクターは後回しでも問題ありません。
5万円前後で練習環境を作りたい
少し予算に余裕があるなら、
楽器本体だけではなく、
- 小型アンプ
- マルチエフェクター
- ヘッドホン
などにお金を使うと、自宅練習がかなり楽しくなります。
特に音作りができるようになると、
「この曲の音を再現したい!」
という新しい楽しみ方も増えてきます。
10万円以上かけて宅録までしたい
社会人になってある程度予算を使えるのであれば、最初から宅録環境まで作ってしまうのもありです。
- 楽器
- オーディオインターフェース
- DAW
- モニターヘッドホン
- 必要に応じてマイク
などを揃えれば、自宅でかなり本格的な音楽制作ができます。
ただし、
高い機材を買うこと自体を目的にしないこと。
これはかなり大切です。
機材は音楽を楽しむための道具です。
まずは自分が何をしたいのかを考えて、それに必要なものへお金を使うのがおすすめです。
楽器を挫折せず続けるために私が大切だと思うこと
ここからは少し機材の話を離れて、
「どうすれば楽器を長く続けられるのか」について書いてみます。
私はベースを16年以上続けています。
その中で思うのは、才能よりも、楽器を続けられる状態を作ることの方がずっと重要だということです。
仕事もそうですよね、継続するからこそより重要な仕事を任されるようになり、キャリアアップするのと同じです。
目標を達成して、新しい課題に取り組む。その繰り返しに意味がある
楽器を始めると、
「上手くなりたい!」
という大きな目標を持つと思います。
でも「上手くなる」にはゴールがありません。
それより、
「この曲を弾けるようになる」
「このコードを押さえられるようになる」
「このフレーズを原曲のテンポで弾く」
といった小さな目標を作る方がおすすめです。
できたら次。
それもできたら、さらに次。
この繰り返しです。
気付いた頃には、昔できなかったことが普通にできるようになっています。
毎日長時間練習する必要はない
「楽器を始めたから毎日1時間練習するぞ!!」
と決める。
最初の1週間くらいはできます。
でも仕事や学校で疲れた日もあります。
そこで1日休んで、
「昨日練習できなかった……」
となり、そのまま触らなくなる。
これはかなりもったいないです。
個人的には、
5分でも楽器を触ったらOK。
くらいでいいと思っています。
好きな曲を1曲だけ弾く。
適当に音を出す。
それでも楽器に触れています。
長期間続けるなら、
完璧に練習することより、楽器から離れないこと
の方が大切だと思います。
楽器をすぐ触れる環境を作っておく
これ、個人的にはかなり重要です。
楽器をケースに入れる。
↓
ケースを収納する。
↓
練習するときにケースを出す。
↓
楽器を出す。
↓
シールドを繋ぐ。
↓
アンプを準備する。
……。
もう面倒です(笑)
人間、ほんの少し面倒なだけでやらなくなります。
そのため私は、

ベースやギターはデスクから手を伸ばしたらすぐに届く位置に置く。
そして、オーディオインターフェースやヘッドホン、ベースは常にPCに接続済みのまま放置しています。
まさに「弾きたいと思ったらすぐ音が出せる環境」になっているんです。
楽器はスタンドに置いておく。
アンプやオーディオインターフェースは接続しておく。
ヘッドホンもすぐ使える場所に置いておく(デスク下に吊り下げておくのがおすすめ)

あとは楽器を持つだけ。
この状態にしておくだけでも、楽器を触るハードルはかなり下がります。
継続することで自己肯定感を高める
楽器を長く続けていると、
「昔できなかったことが普通にできるようになっている」
という瞬間が何度もあります。
最初はまともに押さえられなかったコード。
全然弾けなかったフレーズ。
速すぎて意味が分からなかった曲。
それが数ヶ月、数年経つと普通に弾けるようになる。
これは結構嬉しいです。
誰かと比べる必要はありません。
昨日までできなかったことが今日できる。
昔の自分より少し上手くなっている。
そういう小さな成功体験を何度も積み重ねられるのも、楽器を続ける面白さだと思っています。
まとめ:16年以上楽器を続けて思うのは「続けられる環境」が一番大切
私はこれまでベースを16年以上、ギターも7年ほど続けてきました。
その間に音楽制作をしたり、レコーディングスタジオやライブハウスで仕事をしたり、演奏を仕事にしたりと、いろいろな形で音楽に関わってきました。
でも、最初から今のような環境があったわけではありません。
楽器を始めて、
必要になったものを買って、
また新しいことをやりたくなって、
さらに機材を買う。
その繰り返しです。
だからこれから楽器を始める人も、
最初から完璧な環境を作る必要はありません。
まず楽器を1本買ってみる。
好きな曲を弾いてみる。
楽しくなってきたらアンプやエフェクターを買ってみる。
自分の演奏を残したくなったら宅録を始めてみる。
それくらいでいいと思います。
そして個人的に一番大切なのは、
楽器を触ることを面倒にしないこと。
上手くならなければいけない。
毎日練習しなければいけない。
高い機材を使わなければいけない。
そんなことを考えすぎるより、
「ちょっと弾こうかな」
と思った時にすぐ楽器を手に取れる環境を作る。
それを何年も繰り返した結果、気付いたらかなり長い付き合いになっていました。
これからギターやベースなどの楽器を始めようと思っている人は、まず自分の好きな楽器と最低限の環境から始めてみてください。
楽器は長く続ければ続けるほど、できることが増えて面白くなっていきます!!
練習や継続に関すること、これ買っておいた方がいい?などの質問もお気軽にどうぞ!!